文章を書くことについて(3)

文章を書くことについて(3)
〜「アリとキリギリス」の物語〜

文章を書くことは難しい作業です。書けなくてつらくて、嫌になることも多い。でも逆にうまく書けたときの喜びは、とても大きいもの。

文章を書くことについて、ある作家がこう言っていました。「少し気を利かしさえすれば世界は僕の意のままになり、あらゆる価値は転換し、時は流れを変える・・・そんな気がした。」

最初、僕はその意味を理解することができなかったけど、これを感覚的に理解させてくれる、物語があるのでご紹介。「アリとキリギリス」の話です。いろんな説があるそうですが、もとは「アリとセミ」だった…とか。

————————–
夏の間、アリは冬の食料を貯めるために働き続けた。セミは歌って遊び働かない。やがて冬が来て、セミは食べ物を探すが見つからない。アリたちに食べ物を分けてもらおうとするが「歌っていばかりいたのが悪い」と断られ、セミは死んでしまう。
————————–

たぶん、みんな知ってるこのストーリー。「堅実に働こう」という教訓がそこにある。でも、じつは最後に、もう一言だけ、セミが言い残すという(説があります)。こんなセリフです。

————————–
歌うべき歌は、歌いつくした。
ぼくの亡骸を食べて、生きのびればいい。
————————–

この一文が、物語が転換させます。「歌うべき歌を、歌いつくした。」と言い切るセミのように「自分はやりたいことをやっているだろうか?」と問う物語になる。「 あらゆる価値は転換し、時は流れを変える」ような気がします。

もちろん、どちらの生き方が好きかは人によって別れると思うけど「文章の世界はおもしろい」ということを教えてくれる気がして、僕はこのエピソードがとても気に入っています。

でも、
「セミが、アリに演奏会を開くようになり、みんなでしあわせに暮らしました。」っていう、ハッピーエンド説もいいですよね。

 

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中