コピーはカレーと一緒で、つくってすぐ食べたり使ったりしてはいけない。

コピーはカレーと一緒で、つくってすぐ食べたり使ったりしてはいけない。

少し寝かさなくてはいけないのだ。つくりたてというのは、ホカホカと湯気が立って、いかにも旨そうなのだが、ここですぐに手を出してはコトをしそんじるのである。
いろんな言葉を引っぱり出して、斜めにしたり逆さにしたりウシロ向きにしたり縛ったりローソクたらしたりして、さんざんいたぶって、ヨーシこれなら世の中の荒波に耐えて、立派にポスターとして世間のサラシモノになってゆけるだろう、と、深夜チカチカと疲れた眼を刺激する蛍光灯の下で、勢いよく原稿用紙に書きつけたコピーも、翌日、さんさんたる太陽の光に当ててみると、情けなく干からびていることがあるのだ。・・・

————————————————————————

故・井澤幹雄さん著『コピーライターの○△□』から。
昭和58年に出版され現在は絶版となっている書籍だが、30年前も現在も、コピーライティングの根元はいっしょであることがよく示されていたため、引用した。

広告は変わる。言葉も変わる。しかしコピーは変わらない。
コピーライターの仕事は変わる。しかしコピーの作り方は変わらない。

カレーのように。寝かされた後も、おいしく響く言葉を生みだしたいものである。

 

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中